マイクロ流体液滴技術(マイクロドロップレット技術、Droplet Microfluidics)は、低コスト、小サンプル量、短い分析時間、ハイスループット分析、高感度、操作の柔軟性、自動化が可能な技術として急速に進展してきました。この技術は、分子検出、イメージング、薬物送達、分析・検査、細胞生物学など、多くの分野で新しいツールとして利用されています。マイクロドロップレット技術は、バイオロジーや医療の分野での診断や治療のための新しいソリューションを提供し、次世代のハイスループットスクリーニングやマイクロシステムのプラットフォームとして期待されています。
主な用途
- 微生物スクリーニング
- 酵素スクリーニング
- ドロップレットPCR
マイクロドロップレット技術を用いてサンプルをw/oドロップレットに封入し、各ドロップレット内で個別にPCR増幅を行います。各ドロップレットは独立したPCR反応場となり、非常に正確な定量が可能です。 - 薬物送達(DDS)
均一なサイズの薬物キャリアの生成が可能です。
例:エマルション、マイクロカプセル、マイクロゲルの生成 - シングルセル単離
単一細胞(シングルセル)研究における新しい可能性を広げています。
例:ハイスループットスクリーニング、シングルセルアッセイ、人工細胞モデル
マイクロドロップレットジェネレーター (Microfluidic Droplet Generator)μ-Droplet NTSは、送液系に無脈動マイクロ流体ポンプシステムと精密マイクロ流路チップを標準採用しており、マニュアル操作では実現の難しいハイスループットで高品質・高再現性のドロップレット生成を可能にします。
>>マイクロドロップレットジェネレーター (Microfluidic Droplet Generator)μ-Droplet NTSの詳細
参考文献
- Chou W-L, Lee P-Y, Yang C-L, Huang W-Y, Lin Y-S. Recent Advances in Applications of Droplet Microfluidics. Micromachines. 2015; 6(9):1249-1271. https://doi.org/10.3390/mi6091249
- Fasciano S, Wang S. Recent advances of droplet-based microfluidics for engineering artificial cells. SLAS Technol. 2024;29(2):100090. doi:10.1016/j.slast.2023.05.002
- Kaisar MMM, Kristin H, Wijaya FA, Rachel C, Anggraini F, Ali S. Optimization and application of digital droplet PCR for the detection of SARS-CoV-2 in saliva specimen using commercially available kit. Biol Methods Protoc. 2024;9(1):bpae068. Published 2024 Sep 23. doi:10.1093/biomethods/bpae068
- Ren C, Lee A. History and Current Status of Droplet Microfluidics. In: Ren C, Lee A, eds. Droplet Microfluidics. Royal Society of Chemistry; 2020:1-14. doi:10.1039/9781839162855-00001.
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